児童虐待について知りたいときに

ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)

児童虐待というものがとても気になって、関連する本を読み漁った時期があります。

なんでそんな事件が起きたのか、どうして小さい子どもがそんなヒドイ目に遭わなければいけなかったのか、事件になる前に助けてくれる人はいなかったのか。

当たり前ですけれど、読んでも読んでもスッキリしません。

みんな、最初は子どもを可愛がっているんですよね。

でも、どこからかそれがズレてきて、邪魔になってくる。

そのズレるところが、パチンとズレるわけではなくて、ゆっくり、だんだんと、徐々にズレてくるんです。

徐々にズレていって、最初はぺちんと叩くだけだったのが、エスカレートしてくる。

ご飯も食べさせなくなるし、お風呂にも入れなくなるし、部屋もゴミだらけになってくる。

そうなると、もう止まらないんでしょう。

誰か、第三者が入らないとどうにもならないと思います。

その第三者として一番の有力候補って、やっぱり爺ちゃん婆ちゃんだと思うんですよ。

でもですね、虐待は連鎖すると言われるように、虐待している母親や父親自身も虐待されて育っていたり、虐待までいかなくとも無関心だったり、という状況で大きくなっている。

そんな親たち(爺ちゃん婆ちゃん)は、自分の娘が孫を虐待していることを知ったとしても、必死になって止めるわけもないんです。

金銭的な余裕がある家も少ないから、娘と孫をとりあえず自分の家に連れてきて面倒見てやる、なんてこともできない。

頼るところがなくなった母親たちは、ますます余裕をなくして子どもを虐待します。

 

大阪で起きたショッキングな事件だったので、とても覚えています。

とてもおしゃれなエリアなので、買い物にもよく行っていたし、好きな地域だったので、あんなところで!?とニュースを見ながら衝撃を受けました。

事件の詳細はもちろん、母親の生い立ちから取材して書かれています。

 

一時期ニュースでよく取り上げられていた『住居不明児童』の問題に迫ったもの。

減ったとは思いますが、まだいるでしょう。

なんでそんなことになるのかな? というのを、これを読んでわかりました。

これだけ転々と住むところを変えた上、ホテル暮らしや野宿なんかもしていると、行政でも行方を追うのは難しいんでしょう。

この子は、祖父母を殺害してしまうのですが、なぜそんなことになったのか、とても詳しく書かれています。

こういう環境で育つ子どもがいる、ということに愕然としました。

ここでもやっぱり、こうなる前に誰か助ける人がいたら……と思わずにはいられない。

 

まだまだ紹介したい本はたくさんあるんですけれど、また今度。

マンガでも児童虐待を扱ったものがあるので、読んで欲しいなぁと思います。

 

ちょっと熱血すぎる児童福祉司の一貫田さんです。シリーズで3冊出てます。

彼女がそこまで子どもを救うことに熱心なのは、自身の子ども時代にあります。

マンガなので、『それはたぶんホントにやったらマズイだろ』みたいな部分もありますが、できるならそこまでできる権限を与えて欲しいと思います。

 

 

このシリーズも、新しくなってまた始まりました。

児童相談所で働く主人公が、子どもたちを救うために奔走するお話。

この主人公自身も、児童相談所でお世話になった経験があります。

その時の悲しい気持ちを思い出して、時に熱くなりすぎて暴走してしまいますが、先輩たちにフォローしてもらいながら日々奮闘しています。

 

お金持ち、貧乏、その差はあれども、子どもたちにとって『体や心を傷つけられる心配のない生活』が当たり前になって欲しいなぁと思います。

 

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