『とことんハマれるものがある』という幸せとツラさ

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンKC)

twitterで、マンガ好きの方が『面白かった!』とつぶやいているのを見かけます。

もちろん私も読んでますよ!

主人公は、なんでもそつなくこなしちゃう高校生。

遊び仲間と飲みに行ったり、タバコ吸ったりしながらも、勉強はできるし家ではいい子。

なんて高校生だ……

充実し過ぎだろうが、と思うんですけれど、本人の心情はそう簡単なものではないようです。

もしかして、最近の高校生はこういうタイプが多いのか……

いつでも人と繋がれる装置(別名スマホ)もあるし、ちょっと街に出れば知り合いが転がっているでしょうし。

とても充実しているように見えても、心には空虚さを抱えている感じ。

私の高校時代も、もちろんそんな空虚さはありましたが、こんなに上手く立ち回れなかったです。

もちろん、素質の問題も大きいでしょうけれど。

コンパに誘われても『そんなワイワイしたところに行くなど無理だ』と秒速で断っているようでは無理ですね。

ある日突然ハマる

そんな、舐めくさった高校生活を送っていた主人公がどハマりするものに出会います。

それが、『絵を描くこと』

すでに、高校2年生。

ウェイウェイ言いまくってた子が、一心不乱に絵を描いて藝大を目指します。ヤダ急にかっこいい。

しかし、絵を描いている人って、本当に小さい時から描いてるんですよね。

もう、スタートが遅い。

そして、この子、家ではいい子ちゃんでしたから、親の期待も背負ってます。

安定した道を進んで欲しいお母さんとの衝突があったりと、なかなか問題は山積みですが、先生や先輩のアドバイスを聞いて、自分で考えて、ひとつひとつ解決していきます。

成長っぷりがすごい!

真剣に向き合っているから悔しい

同じように美大を目指している人との交流もありますけれど、美大ってかなり狭き門ですから、みんなライバルなんですね。

そのうちの一人から、心ない言葉を浴びてしまう主人公が、悔し涙を流す場面がありました。

相手に言われて言葉に傷ついたのはもちろんですけれど、それよりも、自分が描く絵にもっと説得力があったなら、そんなことを言われることはなかった! と。

もっともっと絵を描くことと必死に向き合うようになる。

悔し涙って、大人になっても流すとは思うんですけれど、そういう時ってすぐ相手のせいにしちゃうんですよね。私だけかも知れませんけど。

なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ! と怒りが相手に向かっちゃう。

でも、この主人公は、その怒りを自分に向けるんです。

これは見習いたいところですね。

私は、上手く自分の言葉を相手に伝えるというのがとても苦手で、いいたいことは山ほどあるのに全然口から出てこないもんだからなんだか悔しくなって泣けてくるという、それでも大人かと言いたくなる習性を持っています。

こういう場合、怒りを相手にぶつけるのではなく、自分に向けて。

もっと自分の気持ちを上手く言葉にできたら、こんな悔しい思いをしないで済むのに!って一念発起してコミュニケーション講座に通うなどすればいいのかもしれません。

書いたそばから、無理だなと思っているようでは、一生悔し泣きする羽目になりそうですけれど。

まだ、2巻が出たところなので、今ならまだまだ追いかけられます。

火色の文楽

どハマりするものに出会った子、もう一人おります。

う〜ん、文楽か〜どうなんだろな〜とちょっと買うのに迷いましたが、前作の朝ごはんマンガが大好きだったので買ってみましたら!

めちゃめちゃ面白いやないですかっ!

この子は、『ブルーピリオド』のチャラ男(主人公)とは真逆で、小さい頃からバレエ漬けの生活を送っていたんです。

それが、怪我でバレエができなくなっちゃったという、ツラい始まりです。

そこから、文楽と出会い、弟子になり、ひたすら芸を磨くことを考えて過ごします。

この絵の雰囲気と、文楽の舞台の場面がドンピシャで、なんかこう胸がぎゅっとなるんです!

この子の成長を応援したい !見ていたい!そんで自分も頑張りたい!

みたいなですね、自分の奥底に眠っていたやる気を引き出してくれるような感じです。

2巻では新しい文楽仲間も登場し、彼達がひたむきに芸に向き合う姿に泣けてきます。

そして、最後には高校を卒業し、いよいよ主人公がデビュー、というところ!

で終わってます。

あーーー見たい、デビューを早く見たい!

成長した主人公の姿を、3巻ではたっぷり見られると思うので楽しみにしておきます。

こちらも、まだ2巻が発売されたばかり。追っかけるなら今ですよー。

 

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